電子書籍のデータのバックアップ

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ここでは、電子書籍のデータのバックアップ方法について紹介します。

せっかく電子書籍化したにもかかわらず、保存していたハードディスクドライブ等が破損してはすべてが台無しになります。

またこのことを心配し、本を電子書籍化するのに抵抗のある人もいるかと思います。

ここでは、その心配を減らすためにいくつかの安全なバックアップ方法を紹介します。

なお、ここでの電子書籍のバックアップは自らで本を解体して作成、自炊した物のみを指します。ダウンロード販売などで購入したものはバックアップが出来ない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

手持ちのバックアップ用品を活用する

主にバックアップを行うには次のような機器、もしくはメディアがあります。

  • DVDディスク
  • ブルーレイディスク
  • ハードディスクドライブ

いずれも手元に保有する形でのバックアップでしたら、どれを選んでも問題ありません。

問題が発生するとすれば、破損や紛失等による問題だけとなります。

しかし2011年3月11日に発生した「東北関東大震災」のように家ごと失われると、当然保存した機器やディスクの破損が行われてしまい、すべてのデータが失われる可能性があります。

そこで、これらのバックアップ方法は通常時に行っていただくのはもちろん、他の手段も講じる必要があります。

DVDディスクとブルーレイディスクはお手持ちのパソコンによって使えるディスクが異なります。パソコンのディスクドライブの性能を確認してからディスクを買いましょう。

amazon.co.jpからも購入が可能です

インターネットを用いたバックアップ方法

インターネット接続によってデータをバックアップする方法もあります。動画などあまりにもデータ量が多い場合は適しませんが、電子書籍程度でしたら十分バックアップ手段の一つとして用いることができます。

インターネットを用いたバックアップ方法は主に次のような手段があります。

クラウドストレージ

クラウドストレージというと何の事だかわからないかと思いますが、今回のバックアップに使うことのみにスポットを当てれば、単なる外部のハードディスクドライブと思っていただいてかまいません。

本来なら家に置いておかなければいけないハードディスクドライブを、インターネット上のサービス会社のところにデータを置くサービスです。

自宅と異なる場所に置いてあることから、大規模災害でもデータが残っている可能性があるほか、耐震設備や災害時の自家発電システムなども備えているところが多いです。

完全に信用することはすべきではありませんが、自宅で置いておくよりかは安心できます。

自宅と、そしてクラウドストレージとの2ヶ所のデータ保存で、より強固のバックアップ体制を整えたいところです。

レンタルサーバー

基本は、インターネットに情報を公開するシステムです。サイトを作成する事に使います。

しかし、この使い方次第ではファイルの保存に使用することが可能です。

注意していただきたい点が1点あります。

保存先を間違えると、インターネット上に誰でも閲覧が可能な状態になるため、場所を間違えないようにするという点です。

もし、インターネット上にデータが公開されると、他人にデータが見られる他、そのデータを配布したという扱いになり、著作権侵害になり、著作権者から訴えられることにもなります。

間違えた場所に保存しないようにしましょう。

サービス料金はクラウドストレージと比べると全体的に高めになります。

レンタルサーバーサービスは日本が運営しているものも含め、たくさんあります。

インターネットに情報を公開している人は、その隙間のスペースにバックアップデータをアップロードするということもお薦めです。

インターネットを用いたバックアップ方法のメリット、デメリット

ここではインターネットを用いたバックアップのメリットとデメリットを紹介します。

インターネットを用いたバックアップ方法のメリット

メリットを紹介します。デメリットと合わせてご覧ください。

データの保守をしてもらえる

基本的に、データの保守はレンタルサーバーの会社側でしてくれます。そのため、ハードディスクドライブの故障などの心配は少ないでしょう。

もちろん、全くないとは言い切れませんが、個人で行うよりかは安心です。

手元にもしっかりデータを残しておけば、いざという時も対応可能です。

電源などの問題も無い

レンタルサーバー会社では、自家発電電源なども用意されているため、停電になっても問題なく稼働しています。

このため、急に電源が切れてデータが失われた、といったトラブルもほとんどありません。

さらなるトラブルの時には電源は落ちるかもしれませんが、データそのものは保持されるでしょう。

地域分散が可能

手元とレンタルサーバーの2ヶ所にデータがあることで、地域を分散させることが可能です。

たとえば、自宅のみに複数のハードディスクドライブに保存していても、自宅が火事や地震で崩れれば、そのデータは無くなってしまう可能性があります。

その点、レンタルサーバーに保存すれば、自宅と、レンタルサーバーがある地域と2つの地域にデータが存在することになり、大災害などの際にもトラブルが起きにくくなります。

さらに、レンタルサーバー会社では耐震などの設備も自宅より整っていることが多いため、安心感が増します。

デメリット

ここではデメリットを紹介します。メリットと合わせてご確認ください。

毎月お金がかかる

レンタルサーバーを借りるには、毎月お金がかかります。

クレジットカード決済でしたら毎月引き落とされます。それ以外の銀行振込や請求書払いといった支払い手段ですと、支払いを忘れれば契約が打ち切られデータが削除される可能性もあります。

また、毎月かかる費用も、すごく高いとまではいいませんが、やはりそれなりにお金がかかります。

個人用のハードディスクドライブを買う方がお得に感じるかもしれません。データの容量も個人用のハードディスクドライブの方が多いですし。

しかし、データを別の場所に保存しておけるという安心を買えるのものまた事実です。

これは個々人の希望する条件によってことなりますので、どうすればよいかはご自身で判断する必要があります。

書籍はさほど問題ないものの動画データなどは容量の問題が発生する

書籍のデータはあまり大きくありませんが、動画データなど、大容量のものを保存しておくのはあまりお薦めできません。

個人用のハードディスクドライブと比べ、使える容量は少ないため、あくまで書籍や写真等のバックアップとしての使い方に留めましょう。

もちろん、容量の余裕があれば、積極的に動画の保存などでも活用していきたいところです。

アップロードとダウンロードに時間がかかる

アップロード(UP LOAD)とはレンタルサーバーにデータを送ることをさします。

ダウンロード(DOWN LOAD)とはレンタルサーバーから自分のパソコンにデータを送ることを意味します。

このデータのやり取りにはパソコン上でデータをコピーするよりも時間がかかります。

かかる時間は、インターネット接続業者の回線の状況やプランなどで決まります。

多くの人は主にダウンロードの回線スピードを気にしますし、接続業者もその数字を宣伝します。

しかし、アップロードの回線スピードはダウンロードとはまた異なるものであるため、ダウンロードは早くてもアップロードは遅い回線サービスを申し込んでいると、手早くデータの移動ができません。

もちろん、時間がかかってもデータは移動できますが、データのやり取りを頻繁にしようと思っている人は注意が必要です。

一般的に光ケーブル回線は比較的早く、ADSLやCATVは遅めです。

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